投稿日 2022年8月14日 | 最終更新 2023年4月11日
やけくそ海上@yakekuso_ins#陰湿金融文学
2022/08/14 19:03:11
「どっこいしょ~、どっこいしょ~、オラ!もっと声を出せ!」
神輿を担ぐ衝撃に追い打ちをかけるように、怒号が飛び交う。
営業先のディーラーからの依頼を断り切れず、地元の祭りの手伝いを安請け合いしたことを激しく悔いた。… https://t.co/MnUxu86ba3
入社後の配属希望で、花形の法人営業への熱い思いを自由記述欄に書き綴った。採用サイトで紹介されていた中堅社員の「損保業は日本企業の新ビジネスを裏方で支えている存在」という言葉に無垢な憧れを抱いた。しかし現実は非情で地方都市で自動車ディーラー向けの営業配属が言い渡された。
— やけくそ海上 (@yakekuso_ins) August 14, 2022
「先方への着任挨拶時に新車購入を宣言すると相手から一目置かれるぞ」配属初日に課長から担当ディーラーが扱う車種のパンフレットを渡された。こちとら、ようやく初任給をもらったばかりの新入社員なのに。250万の新車は激務で使う暇もなく、いまや駐車場で置物と化している。
— やけくそ海上 (@yakekuso_ins) August 14, 2022
ディーラーも経営多角化の時代である。冬季には店舗で行うオーダースーツキャンペーンが開催される。損保各社にもスーツのノルマが課され、注文が少ない損保社は保険の取り扱いが減らされる。県内の支社を駆け回り、信用を切り売り、忌み嫌われながら購入者を募ってきた。
— やけくそ海上 (@yakekuso_ins) August 14, 2022
飲食店を経営しているディーラーでは、各損保社が空けたワインの本数が記録されており、いやがる後輩を無理やり割り勘で連れていく。地域のイベントにも協賛しているディーラーも多いが、祭りなどは損保社から動員される。たまの休みもディーラーからの電話は鳴りやまず、映画館にもいけやしない。
— やけくそ海上 (@yakekuso_ins) August 14, 2022
配属された部署に尊敬できる人がいれば、まだ救いはあった。「お前はどうしたいの?」わき机に自己啓発本を高く積み上げた課長の口癖だ。自身に責任が及ぶことを極度に嫌い、まともなアドバイスをもらったためしがない。この職場には、自分が憧れるロールモデルはない。
— やけくそ海上 (@yakekuso_ins) August 14, 2022
自営隊に配属されて5年目になる。現状に不満はあるが、自己実現のための時間はない。カラオケでのタンバリン芸、ゴルフの「ファー」を誰よりも早く言うことには自信があるが、他社で通じるスキルは何もない。職場に近いだけが取り柄のボロマンションで、スロゼロを煽りながら行く末を案じる。
— やけくそ海上 (@yakekuso_ins) August 14, 2022
フェイスブックを開くと、同期のたかしの投稿が思いがけず目に飛び込んできた。英語が少し堪能で4年目からNY駐在になり、現地の華麗な生活がつづられている。「俺の方が学歴は高いのに」早慶卒の自分でなく、MARCH卒のたかしが駐在なんて間違っている。
— やけくそ海上 (@yakekuso_ins) August 14, 2022
「現場の経験は貴重だよ。地方での営業なんて若い時しかできないしね」1年前の同期研修で、すでに駐在が内定していたたかしが涼しい顔で言う。自尊心を傷つけないような配慮が余計に心を曇らせた。フェイスブックは世界の上澄みだ。きれいごとや建前がまかり通り、自分には息苦しい。
— やけくそ海上 (@yakekuso_ins) August 14, 2022
その点、Twitterはいい。匿名の罵詈雑言が飛び交い、治安という概念が存在しない。商社マンや外コン、外銀へのクソリプで溜飲を下げる。冷蔵庫のストゼロも飲み尽くし、すっかり夜も深くなった。海の向こうで朝活に励むたかしとの差は開くばかりである。(完
— やけくそ海上 (@yakekuso_ins) August 14, 2022
配属ガチャ、自爆営業、駐在との格差など就活生が見て見ぬ振りをする損保の嫌な点が余すことなく網羅されており、陰湿ポイントが高い。僕の大学の友人はBMWを乗り回しながら「損保はクソ!でも中途半端に給料高いから転職したら待遇落ちる!」と年末の同窓会の度に愚痴っており、最終的に介護事業に https://t.co/W4ayNwRw5r
— 窓際三等兵 (@nekogal21) August 14, 2022
御大、恐縮です!
— やけくそ海上 (@yakekuso_ins) August 14, 2022
筆力に加えて陰湿力がまだ足りてないと嘆きながら書きました。
特に地方営業周りの社員だと転職するスキルもなく飼い殺しパターン多いですねw
新ジャンル損保文学。昔と違って業界の嫌なところがSNSやインターネットで調べられるのでいい時代だ。仕事以外の付き合いがないと言う点のみで言えばコンプライアンスが厳しい国家公務員の出先は悪くないかも。
— タッパル(R5年度簿記論目標) (@LtmSEfp3GS6OJGW) August 14, 2022
うちらの新卒時代でも、損保の営業は得意先の工場でラジオ体操をしてから一日が始まるとか言われてたけど、今でもあんまり変わってないのか。 https://t.co/FUXIZNhoea
— 閃光のマグマ (@magma_of_flash2) August 14, 2022
クソリアル過ぎて大草原
— 金融出身外資IT (@nnnnnnnnnnnuuu2) August 14, 2022
自分が損保を辞めた理由のほぼ全てがこのツイートに詰まってる。 https://t.co/IyKHfXLMFx
代理店の立場なのに自分をお客さまと勘違いして偉そうな態度を取ってる代理店がムカつく。
— 損の女 (@cametothissmp) August 3, 2022
なんかあったら損保の営業呼びつければいいと思ってんじゃねえよ、自分たちでできることすらやらないんだったら手数料返せし💢
就活前、22卒の友人が「メガバン、損保、人材はやべぇから、何も言わずに見ないほうが良い」とアドバイスしてきた。好奇心旺盛な僕は、その「ヤバさ」が気になり、企業研究していたら内定まで行きました。もちろん、ヤバかったので全部辞退しました。人材以外は、年収の魅力はあります。
— new@23卒 (@ot1975337820) August 8, 2022