投稿日 2022年9月4日 | 最終更新 2023年4月11日
#陰湿金融文学
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) August 9, 2022
先日、尊敬する女神のような先輩と飲みに行った。
少なくとも私が入社してからは、本気で怒っているところを見たことがない。
とんでもなく理不尽なことを言われても涼しげな表情で対応し、その後怒り狂うこともない。
日頃不思議に思っており、ずっと極意を聞きたいと思っていた。
「期待するのを遠い昔にやめたからね」とのお返事。腑に落ちた。
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) August 9, 2022
そういえば先輩、社内でPC操作が苦手な年収倍のおじさまにも優しく対応していたような……あと、私と後輩が怒られたことがない理由って……
口には出さず、もうそれ以上は考えるのをやめておいた。
追加注文は、度数の高いお酒にした。
#陰湿金融文学
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) August 16, 2022
仕事、辞めたいんです。最近夫に相談してみました。そしたら考え直せと言われてしまいました。
酷いんですよ。義理の両親にまで説得させたりなんかして。
でもね、みんな言うことは同じ。
「せっかく大きな会社なのに」「正社員なのにもったいない」
「育児休暇取ってから考えたら?」
はあ……いまさら大きな会社であるかどうかを気にしているなら辞める相談なんてしていませんよ。
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) August 16, 2022
今よりほんの少しだけでもいいから、人間らしく働ける環境に行きたいんです。
産休育休を戻るつもりなく取るなんて!私が罪悪感で潰されてしまいます。人が減るのにいつも補充はありませんでしたから。
はあ……イメージって怖い。
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) August 16, 2022
やはり外からだと、この上ないホワイト企業に見えるものなんでしょうか。
夫にも義理の両親にも、損保垢の呟きや弊社と他社が叩かれている様子を見せてあげたい。
私も同じように理不尽な目に日々あっているのだと伝えてやりたい。
なんて、そんなことできませんけれど。
はあ……一体どこで間違えてしまったのか。
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) August 16, 2022
なんだかんだ言いつつ、また次のボーナスまでずるずる続けてしまうような気がする。
ああ、早く辞めたい!!
#陰湿金融文学
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) August 19, 2022
昼休憩からフロアに戻る際、後輩のグローバルと一緒になり、話しかけられた。
「今日もお弁当ですか?偉いっすね。」
私のお弁当箱とタンブラーを見て言う。
定食屋でランチを終えてきた彼の右手にはiQOS、左手にはチェーン店のアイスコーヒー。
へえ、豊かな生活をしていらっしゃる。
週末につくりおきのおかずを準備するルーティン。自分が食べるだけだからそこまで凝ったものはつくらない。苦ではない。
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) August 19, 2022
若手エリアで、独身で、一人暮らしをしようと思えばこんなの節約とも言えないくらいだ。
会社から少し離れたところに借りた部屋も広くはないが、充分だ。うん、気に入っている。
後輩は、会社近くで一人暮らしには少し広い家に住んでいるらしい。タバコもお酒も好きだがたまには健康を気にして自炊もするらしい。最近カレーのスパイスを揃えてみたらしい。
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) August 19, 2022
質素で慎ましい生活を送らざるを得ない私と、豊かな生活を何気なく送ることができる彼。
私と彼の「役割は同じ」らしい。
誰の目にも待遇が違うのは明らかだが、会社はどうしても「役割は同じ」ことにしたいようだ。
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) August 19, 2022
業務負荷は増えるばかり。文句は山ほどあるがどうしようもない。
上司に言ったところで何か変わる訳でもない。
他にやりたいこともない。転職できるスキルもない。
次が決まらぬまま辞める勇気もない。
何も変えられない無力な私は、豊かな生活を横目に質素で慎ましい生活を送り続ける。来週も再来月も来年も、きっと弊社で。
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) August 19, 2022
#陰湿金融文学
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) August 23, 2022
「これ私の仕事なんですか?おかしいですよね?」事務担当のエリア先輩の口癖だ。
本日の会議も、ヒートアップした先輩のお気持ち表明で、終了時刻が15分押した。
先輩の主張を要約すると、「電話が多くとても忙しい。事務の不備には営業も関わるべき。」だそうだ。溜息がでる。
ここ数年どう見ても事務の仕事は減っているはずだが、いつも上司は黙って話を聞いてあげる。営業への当たりは強い癖に。
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) August 23, 2022
先輩の社歴が長くとも、役職があろうとも、事務の話も「営業だから」と矢面に立たされるのは私なのに?同じエリアなのに?なぜ?
これ私の仕事なんですか?おかしいですよね?
挙げ句の果てに、若いんだから独身だからと組合まで押しつけられる。あまりに理不尽だ。
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) August 23, 2022
同じエリアにも関わらず、役割が異なっていること。待遇も見直されていないこと。ここに大きな歪みがあることを誰しも認識しながら指摘しない。あらゆる不都合と問題が生じるので全員知らないふりをしている。
私だって、毎日ランチなに食べようかとだけ考えながらお気楽に仕事がしたい。業務時間中に愚痴を30分以上べらべら話したとしても早く帰れる仕事がしたい。18時始まりのヨガに週一回通えるような仕事がしたい。
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) August 23, 2022
そういう仕事をしながら営業の若手より随分良いお給料を手にしていたい。先輩のように。
営業となることは承知で入社したが、同じエリアでこんな意味不明で理不尽な格差が放置されていることは聞いていない。納得もしていない。
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) August 23, 2022
でも、私は私の不満を知らないふりして仕事をする。先輩に媚びながら、宥めながら、時には役割以上のことを引き受けながら。
ここではその方が生きやすいから。
損保おえる@SDB6IgISzwfxF1T#陰湿金融文学
2022/09/02 00:21:41
「言い訳するなよ!」誰も言い訳なんてしていないのにそう怒鳴る上司。そう、見込んだ数字に到達しなかったのだ。
先月頭の出来事、役員との会議に出た上司より終了後に送信された営業全員宛の簡潔なメール。
「全員、今月の… https://t.co/ckXyCGAFOR
社内にいた数人からは、絶望が漏れ出たようなうめき声が聞こえ、束の間の連帯感がうまれた。
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) September 1, 2022
うめきたくもなる。全員がかなり背伸びをして見込を提出済みなのだから。元々大きなマイナスの要因があることは昨年度から決まっていたのだ。
だが、しかたがない。弊社は役員の一声で黒いカラスも白くなる。
もう見込達成は絶望的である以上、最小限の怪我に抑えるしか道はない。必死に数字を増やそうとした形跡を残そうと頭を働かせる。
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) September 1, 2022
無意味な施策がどんどん始まり行き詰まる。リスト作成、取組、報告、会議。またリスト作成、取組、報告、会議。そしてリスト作成、取組、報告、会議。これこそ茶番だ。
社内にいた数人からは、絶望が漏れ出たようなうめき声が聞こえ、束の間の連帯感がうまれた。
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) September 1, 2022
うめきたくもなる。全員がかなり背伸びをして見込を提出済みなのだから。元々大きなマイナスの要因があることは昨年度から決まっていたのだ。
だが、しかたがない。弊社は役員の一声で黒いカラスも白くなる。
役員に焚きつけられた数字に到底届かず撒き散らされる、理不尽な上司の怒り。
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) September 1, 2022
私は、夕食のお味噌汁の具材は何にしようかとばかり考えていたが、今月どう巻き返すかさも思い悩んでいるような神妙な表情で、詰めの標的となるのを無事回避したのだった。
さて、また代わり映えしない新しい月が始まる。
#陰湿金融文学
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) August 16, 2022
仕事、辞めたいんです。最近夫に相談してみました。そしたら考え直せと言われてしまいました。
酷いんですよ。義理の両親にまで説得させたりなんかして。
でもね、みんな言うことは同じ。
「せっかく大きな会社なのに」「正社員なのにもったいない」
「育児休暇取ってから考えたら?」
はあ……いまさら大きな会社であるかどうかを気にしているなら辞める相談なんてしていませんよ。
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) August 16, 2022
今よりほんの少しだけでもいいから、人間らしく働ける環境に行きたいんです。
産休育休を戻るつもりなく取るなんて!私が罪悪感で潰されてしまいます。人が減るのにいつも補充はありませんでしたから。
はあ……イメージって怖い。
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) August 16, 2022
やはり外からだと、この上ないホワイト企業に見えるものなんでしょうか。
夫にも義理の両親にも、損保垢の呟きや弊社と他社が叩かれている様子を見せてあげたい。
私も同じように理不尽な目に日々あっているのだと伝えてやりたい。
なんて、そんなことできませんけれど。
はあ……一体どこで間違えてしまったのか。
— 損保おえる (@SDB6IgISzwfxF1T) August 16, 2022
なんだかんだ言いつつ、また次のボーナスまでずるずる続けてしまうような気がする。
ああ、早く辞めたい!!