投稿日 2022年11月12日 | 最終更新 2023年4月11日
電話子@denwakochanある築古アパートに、入居年数が長いだけなのにまるで管理人のように偉そうに振舞うお爺さんがいました。お爺さんは声が大きく話が長く、見つかったら時間を取られるので物件に行く時はみんな足音を立てないように注意していました。しかし空室のドアを開ける音に気付き「最近ゴミ庫が散らかっている」
2022/11/11 20:50:26
共用階段を上がる音を逃さず「◯号室の入居者が夜騒がしい」等必ず見つかって長話に付き合わされてしまうのでした。
— 電話子 (@denwakochan) November 11, 2022
良い面もありました。「駐輪場のゴミは自分が毎回掃除をしている」「隣の部屋の老人が心配だから毎日声をかけている」そんな話を聞くこともありました。心の病気なのに薬を飲み忘れて
深夜に暴れる入居者を叱りつけて、親身に病院に連れて行ってくれたこともありました。さすが管理人ですね。
— 電話子 (@denwakochan) November 11, 2022
このお爺さん、部屋は奥様の名義で借りていました。6畳1Kに夫婦で2人。奥様は病気がちで家にいることが多く、姿を見たことはありませんでした。ただ、お爺ちゃんから「最近はあいつの体調が
良くないから夕飯を作るようになった」「昨日は調子が良かったようで一緒に〇〇に出掛けた」なんて話は時々聞いていて、奥様への愛情が伝わってきました。
— 電話子 (@denwakochan) November 11, 2022
いつ行っても必ず出てきていたお爺さんでしたが、いつからかパッタリと姿を見せなくなりました。
出かけてることが多くなったのかな、と思って
いると、ある日突然お爺さんが亡くなったという連絡がありました。奥様は大丈夫かなと心配したら、電話の向こうの方がこの方は一人暮らしだったはずだと言います。え?そんなはずは…
— 電話子 (@denwakochan) November 11, 2022
色々と確認のうえ、実際に現地を訪問すると家には本当に誰もいませんでした。2人で暮らしていた形跡もありません。
本当はずっと1人で住んでいたの?!
— 電話子 (@denwakochan) November 11, 2022
確かに会社のスタッフも誰ひとり奥様と話したり見たりしたことはありませんでした。本当にいろんな人がいるし、それぞれ事情がありますよね。
片付けの相談をしていると遺品を引き取りたいという連絡がありました。お爺ちゃんの奥様と名乗る方からでした。
奥様は県外に住んでいました。詳しいことは何も聞けませんでしたが、荷物は全部片付けて部屋も綺麗に掃除して返してくれました。2人の間に何があったのかはわかりません。わからないままです。
— 電話子 (@denwakochan) November 11, 2022
私たちにとって大事なことはお部屋を綺麗に返してもらうことだけ。
おしまい
色々な人生があるなぁ…。
— 牛山馬子 (@GehiDFAITlKJMJC) November 11, 2022
面白いけど
— ゆき良き(ダンディーオヤジ) (@catto01030) November 11, 2022
ちょっと不気味。
1番怖いのは
転貸で賃保が切られないのかってことかな?
まあ同居人記載だから多分平気かな?
ちんぽ入ってたかも分からんけど。 https://t.co/ipAUk5tY8K
ネタかと思ったら淡々と少しだけ不思議な体験を語ってて面白かった。 https://t.co/3gXZY7oCQj
— Kentaro Ebisawa (@ebiken) November 11, 2022
めちゃくちゃ面白い。ポジショントークでもない、思想の押し付けでもない、とある現実のシェア。 https://t.co/5U6qN9Yeia
— Mody (@555yearsafter) November 11, 2022